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solar-problem

私たちは遅過ぎました。山は裸になりソーラーパネル4000枚が設置されてしまいました

石岡市中戸太陽光発電メガソーラー建設の経緯

△:住民の行動、意見やアドバイス ◯:是正または改良されたこと

写真資料を見る

 

■■ 2015 年 ■■
 事業者(埼玉県越谷市太陽光発電オール電化スマートハウス・HEMS・蓄電池・エコキュートなどの施工販売)が傾斜地3ha.を取得

• 11 月下旬 一部伐採が始まる
 事業者 民有林伐採の不届出を指摘される

• 12 月 伐採一時停止
    事業者 近隣住民へ口頭で「太陽光やります」。図面や書類など説明も無し

■■ 2016 年 ■■

• 3 月 伐採再開

 4 月 柵無し・工事中看板無し・告知無し・大型トラック誘導員不在、共有道路駐車、朝7:30からの作業など迷惑と違反行為(住民や通行者を睨みつけるなど不快な行為)

 △ 告知看板の設置(住民が要求)、事業内容は造成、面積は無記述、工期延長は6月末日まで

 伐採2.5ha終了、山は更地に

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 丸太や根の残骸(放置予定だった)、雨水排水用のV字浸透トレンチ設置


5 月 パネルの搬入、パネルカバーシートの風による騒音、現場監督の不常駐 

 ◯ 工事部部長を現場責任者に

 △ 住民が事業計画書を取り寄せる(県南農林事務所)

 防災に関する雨水排水設備が優先先行されるべき施行工事、手つかずの状態

 くい打ち地中2m 山向こうまで轟く大騒音、日曜も作業

 ◯ 住民の訴えにより日曜作業を止め、8:30からの作業開始に

6 月 石岡市太陽光に関するガイドライン制定(生活環境課作成)

 △ 周辺住民7名による質問・意見書を事業者に 陳情書を県知事に提出

 様々な問題や不安点に関して、事業者より十分な回答無し、市農政課・都市計画課は「法的効力が無い」の一点張り、及び腰

 パネル設置が始まる

    道路側からの圧迫感を感じはじめる、遠方からも確認できる里山の景観を台無しに

    工期延長

f:id:sola-problem:20170227232224j:plain 残留予定だったフレコンバッグ



7 月 △ 周辺住民主催の説明会石岡市、県南事務所、事業者、市民、計45名出席)
   事業者と施工者には初めての山間部造成、”切り土盛り土無し”の記述、高低差を考慮していない”雨水排水”に関する知識および技術の皆無が露呈、杜撰で稚拙な計画

8 月 △ 説明会を受けて「払拭されない心配と問題」、質問・意見書を事業者へ提出
 山崩れ、地滑りのリスク、住民・通行者の安全無視など

    県:初めて事業者へ雨水排水計画の見直しを求める、事業者及び工事の適正調査などは行っていない

 事業者:計画の見直し、工期延長を申し入れる

 ■× 空梅雨を経て、初めての豪雨、V字の浸透トレンチで集めた雨水が濁流となって裏山に流れ込む  

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県:緊急処置を要請

    事業者:バックホーで土をかき出しすぐ横に盛り土嚢を積むなど安直な工事。公道の側溝の土砂詰まりを取り除く

9 月 雨水排水処理計画の変更
 △ 「雨水処理計画の変更許可について」市と県へ意見書
 ■× 豪雨、裏山が崩れ、公林道が崩壊、大穴

f:id:sola-problem:20170227230538j:plain 愚かで安直な処置

f:id:sola-problem:20170227230652j:plain 結局、裏山に放流

  雨水排水計画改正新図面(パネル間全てに浸透トレンチを設置する、オーバーフローの問題残し)
    パネル盗難防止用のフェンス設置、土の流出を防ぐためのクローバーの播種
    雨水浸透圧、土壌テストのため工事中断

9月15日 石岡市太陽光に係る条例及び施行規則制定

 △ 計画変更の新案を受けて「防災計画と環境保全―植栽計画等について」事業者へ質問と要望等

9月26日 石岡市道路建設課が8月18日に許可していた区域外放流(写真)

 △ 「公道への排水に関する疑問」石岡市都市建設部道路建設課へ提出
 被害対象の住民の意見ではない区長が許可を推進。周辺住民有志は排水に関する雨量の算出により確保される安全を求めるが却下される

f:id:sola-problem:20170227231646j:plain 普通の雨でも溢れるのに、検証無く、更なる公道放流を許可した市


10 月 茨城県太陽光発電に関するガイドライン施行
    県南農林事務所、現地視察
 ◯ 景観に関する事業者の計画書:法面適正処理および植栽の約束
    △ 立入り禁止看板やロープが無いなど違法状態。防災と安全面を住民が指摘
    △ 住民が工事に関する施行を労基に訴える
    △ 一部住民、民事の準備(対県南事務所、市、事業者)およびメディアへの呼びかけを示唆
 ・ 騒音などによる人格権侵害に基づく工事
 ・ 工事実施による(近隣住民の)営業妨害
 ・ 労働安全衛生規則違反
 ・ 燃料保管、安全についての違反(消防法)
 ・ 工事許可に申請された際の、南農振指令第23号の許可条件1に記されている事項の抵触、該当行為
 ・ 夜間の作業往来行為

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    ◯ 事業者、一部住民への態度是正
    ◯ 「ご迷惑をおかけしております」など工事看板設置

f:id:sola-problem:20170227231238j:plain 迷惑をかけていたことがやっとわかった事業者


    重機用の燃料タンクが近隣住宅近くに置放され、再三の注意にも改善無し、防災、住民の安全に意識無し
    
11 月 工期延長 2017年3月末日

12 月 大量の丸太と根を運び出す(県南指示による)
    雨水排水計画 改正新図面(浸透トレンチを公道近くまで設置、オーバーフロー無い予定)
    崩れた裏山にL字コンクリを入れる
    巨大電柱とトランス20個設置
    周辺住民への迷惑、不安、造成や工事一般に関する技術・知識提供に対し、謝辞は無い
    ◯ 法面のフレコンバッグを撤去

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f:id:sola-problem:20170227231916j:plain 山の水を治めるにはこんな大掛かりな設備が必要になる



■■ 2017 年 ■■

1 月 管理用進入路のコンクリ一部剥がし、U字溝埋め込み、水流を弱める、土管の埋め込みなど雨水排水施行

f:id:sola-problem:20170227231846j:plain コンクリを切り側溝数カ所設置


    最終的に雨水は公道へ流出式=敷地外処理構造
    ◯ 4、5月に水質検査(予定)、植栽の2回目(予定)
    一部発電テスト始まる

2 月 重機による工事終了
    植栽始まる

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以上、造成に関する現在までの経緯と詳細です。

以降、3haの削られた山、4000枚のパネルなどによる不快、被害の報告を続けなければならないことの無いように祈っている。

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資源エネルギー庁太陽光関連 パブコメ

事業計画策定ガイドライン太陽光発電必読です!

締切日 2017年2月11日

石岡市の太陽光発電に係る条例/茨城県ガイドライン

◆ 茨城県 10/1~ 太陽光発電施設を適正に設置・管理するためのガイドライン

◆ 石岡市 9/15~ 太陽光発電設備設置事業の手続きに関する条例及び施行規則が制定となりました

住民への事業者による説明会は義務となり、提出書類なども増えました。

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公道への排水許可に関する意見書 9月30日

◆ 9月26日に受け取った排水許可の同意文

 

石岡市都市建設部道路建設課 様 

中戸メガソーラーの公道への排水に関する疑問

 

 9月26日に石岡市都市建設部道路建設課より示された、事業者の敷地から放流される水の道路排水施設への放流同意について、この地域に対する市当局の防災に関する「基本的な考え方」をお聞きしたい。

当事業敷地に降る雨は、その工事が完成後も地域内では処理できず、どう考えても公道へ流れ込み、危険域を増やし交通困難などの障害を引き起こす恐れが十分にあると思われます。

  • 公道への想定排水量について

道路建設課が8月18日の事業者への放流同意は、どのような公道への排水量を想定しているのかを明確にお示しいただきたい。想定雨量、敷地内処理可能量などを勘案して、時間当たりの公道への想定排水量をいくらとし、それが公道排水施設が十分に耐えられることをお示しください。それでなくともこの地は、本工事以前においても水があふれ、工事後の度重なる台風・豪雨時には、側溝が暴風で折れた枝や葉で詰まり、溢水が数カ所吹き上がって道路を滝のように下り、軽自動車で交通するには恐怖を感じる状態になっています。

  • 同意の暫定期間について
    道路建設課からお示しいただいた同意に関する文書に、「放流については、施設が完成するまでの暫定期間平成28年11月末までとする」とありますが、恐らく12月以降については、「また、その時点で考えます」というのが市当局の考え方と思います。確かに、工事中の公道への排水量は、完成後の排水量とは異なると思いますが、たとえ工事中の同意とはいえ、完成後に想定される排水量が公道にとって危険を生じると判断されるものであれば、当然同意は与えるべきでないと考えます。

このように完成後の想定はせずに、先行的に工事中の同意を与えるということは、事態をなし崩し的に進行させるだけで、健全な行政とは言えません。そこで質問ですが、完成後に危険が生じると判断される場合は、公道の排水施設を市当局の責任において改良する用意があるのか、あるいはあくまで事業者に排水量を減らすよう申し出るか、どちらであるかをお答えください。

 

たとえ、原発に代わるエネルギー施設として一定の意味を持ちつつも、周辺住民の「犠牲」においてそれが成立するものであれば、市当局はあらゆる困難を排して住民福祉を守るべきです。

中戸周辺住民有志

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計画変更の新案を受けて事業者へ質問と要望等 9月23日

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◆計画変更の新案を受けて事業者へ質問と要望等

 

事業者 様

防災計画と環境保全―植栽計画等について

 

 このたびの中戸太陽光発電施設は、美しい山並みを形成するこの地に、突然のごとく現出して風景を壊し、あまりにも不釣り合いな景観を作り出すがゆえに、見るものに実に不快な気持ちを起こさせる。このような事業を計画するものは、自然に対する「敬意」と、周辺住民に対する当然の「礼節」をもってことに臨むべきであるのに、何の予告もなく、また自然に対する実に未熟な技術を持って、景観を破壊し、防災的な配慮においても住民を不安に貶めています。

 

 去る9月7日および14日の二回に分けて修正案の説明を受け、住民有志は以下の点につき要望いたします。とりわけ、新しい計画では、地中に設置される浸透施設(パネルシステム)ではすべての雨水が吸収されず、地表を流れて敷地内に溢れ、災害に及ぶ可能性があると判断いたしますので、格段のご配慮をお願いします。

 

周辺住民有志は、

  • (1)雨水、土砂流出に伴う防災上の配慮
  • (2)市道への排水計画の不備
  • (3)そして周辺住民に対する不快な圧迫感を防ぎ、健全な景観維持、環境維持

に努めるよう事業者に強く要求します。

 

まず(1)の雨水排水についての最大の問題は、合計4つのタイプの浸透施設(パネルシステム)は、合計約900m³の水を貯水できると思われるが、それ以上降った雨は、タイプ4の浸透施設から市道のU字溝に排水され、その接続管は150㎜径なので更なる降雨分は十分に排出できず、結果的に多くの水はパネル下を通って傾斜に沿い500㎜×500㎜の敷地内U字溝に流れ込んでいく。しかし、このU字溝は、集水桝を経て200㎜径の接続管によってタイプ2の浸透施設に流れ込んでいくが、浸透施設はその時点において既に満杯と思われるのでこれらの水を十分に吸収できず、タイプ2の入り口に当たる集水桝の地点において、大量の水があふれだして、敷地内において大きな滞留水を生み出す恐れがある。これでは、雨水を適切に処理したことにならず、甚大な被害をもたらす可能性が十分にあると思われます。

 

また(3)の「健全な景観維持、環境維持」については、添付図面を参照しながら以下の提案を尊重して、その改善に努めることを望みます。

  • 図面上の大きな赤丸Aの地点において、サザンカ等の植栽をもって、隣敷地からの視覚が完全にさえぎられるよう、太陽光パネルが見えないように配慮すること。
  • 図面上の大きな赤丸Bの地点においては、市道からの視野を防ぐべき、パネルを一部撤去するとともに白樫などの大木を敷地の西面、および北面の西寄りの部分には十分に植栽すること。
  • また、敷地の北面全般にわたって、パネルおよびこれから設置されるトランスなどが市道から見えないように、モチノキなど適切な高さのある植栽を行うこと。そのため、植栽する地表面積が少ない場合は、太陽光パネルを一部撤去して、植栽のための地表面積を確保すること。
  • また、現在、フレコンまたは裸地になっている敷地外周のノリ面についても、土砂流出を防ぐため、適切な植栽による土留めを行うこと。

以上の内容を視覚的に明確にするため、参考図面と写真を添付します。

 

  考えてみれば、この工事が始まってすでに6か月以上が経過しましたが、最初、住民に説明も無く工事を始め、周辺環境とまったく不調和な施設を作り、さらには防災工事を後回しにするという、事業者に対する「決定的な不信感」を住民に植え付けてしまった。したがって、この不信感をぬぐい、将来に向けて健全な人間関係を回復する意味でも、西側部分のパネルを一部撤去し、誠意ある態度を示すことにより信頼回復の機運を作り出すよう強く要望します。

以上、植栽計画、変更など、書面にて返答いただきますようお願いします。

2016年9月23日 住民有志

 

 

 

環境保全―植栽計画等について 追加要請

 

 自然豊かで昔ながらの農村景観の残る八郷に魅力を感じて移住し、中戸周辺のいくつかの畑で農業に従事しています。

自然豊かな田舎での暮らしの魅力を伝える活動もしており、毎年、複数回、都会から人を招いて農事体験会をおこなっていますが、本計画によって、その根幹をなす農村景観が大きく損なわれ、人を招く上で大きな障害となっています。

 よって、自宅や農場付近から、本施設が植栽によって景観的に遮蔽させることを強く望みます。具体的には施設北側のフェンスの外側への植栽を図って下さい。

 また、日常的に通行する市道沿いは、特に施設西側から市道を登ってくる際に、非常に圧迫感があるため、西端のパネル一群を撤去し、圧迫感の軽減を図るとともに、本施設が市道からの視線から完全に遮蔽されるよう、充分な植栽をお願いします。

 さらに植栽の樹種は周辺の自然環境との調和に配慮したもので行い、本施設を意識することなく通行できるようにして頂きたいと思います。

2016年9月23日 住民K

※ この地区に新しく転入してきた世帯は7軒。旧世帯は約12。

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道路建設課が8月18日に許可していた区域外放流

◆  石岡市都市建設部 道路建設課による放流許可(暫定期間内) 9月26日

 

石岡市都市建設部道路建設課

中戸メガソーラー施設に関して

 

 現在、石岡市中戸地区に建設中の太陽光発電施設につきましては、平成28年8月18日付けで(事業者名)◯◯株式会社より、施設調整池放流水の道路排水設備への放流同意願いが提出され、下記条件を付して同意をしました。


1 放流については施設が完成するまでの暫定期間平成28年11月末までとする。

2 調整池のオーバーフロー分の放流とする。

3 期間中は土砂がU字溝に堆積しないよう清掃を定期的に行う。

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雨水排水処理について — 市と県へ意見書 9月9日

◆市への質問と要請

石岡市長様

中戸メガソーラー建設 雨水処理の問題について

 

 先日、事業者より雨水処理計画の変更の説明がありました。この説明には多くの疑問点があり、それについて県の担当者に別紙のような意見書を提出しました。

 そこでも述べてありますが、新計画では、事業地からの雨水を新たに水路を設置して、市道側溝に排水することされており、すでに市の許可を得ているとのことでした。市の許可というのは本当でしょうか。市は現地の惨状を確認し、周辺住民の意見を聞き、その了解うえでそのような措置をとられたのでしょうか。

 この事業地は洪水危険河川である恋瀬川の最上流に位置しています。片野地区に一部洪水被害を生じさせた今回の台風の大雨で、この事業地でも地盤崩落、仮浸透池の一部決壊、市道への大量な雨水と砂利の流出という事態を生じさせています。そして隣接住民は強い不安感のなかにあり、またその日常的営業もすでに阻害されてきています。

中坪地区から事業地に登る長く蛇行する坂は、大雨の時には滝のように水が流れ、台風やゲリラ豪雨の際には、折れた枝や落ち葉が側溝の蓋のある箇所を塞ぎ、水は吹き上げられ溢れゴオゴオと下方へ押し寄せます。去年も2回程このような状態になりましたので、現在裸地状態の2.5haからの更なる雨水分が加わることに危険を感じます。

先日の夕方からのゲリラ豪雨では、降り始めに帰宅の際、道はすでに滝のように溢れ、流されそうになり慌てて四駆にして登りました。

事業者は、雨の日ましてや豪雨や台風のときには現場におらず、一番ひどい状態を知らないと同時に、即時に危機管理対応しなければいけない時に不在なのです。

11月末日に延びた工期延期を受け、近隣住民が補償を訴えて事業者と交渉に入りました。

 

この事業では防災が軽視され防災施設の施行や周辺住民への説明が後回し、大雨による大被害を起こしました。市は今回の事態の深刻さを認識され、近隣住民に、排水許可の根拠を文書をもって説明してください。今回の事態は、先に市が策定された太陽光発電事業に関するガイドライン、そして現在、議会で審議されている条例の実効性を問う深刻なことと考えられます。

9月15日を目標に回答および説明をしてください。

2016年9月9日 周辺住民有志

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◆県への質問と要請

 

県南農林事務所 林業振興課様

 中戸太陽光発電施設の雨水処理計画の変更許可についての質問

 

 9月7日の夕刻に業者より雨水処理計画の変更の説明がありました。

今回の計画では浸透トレンチを設置し、雨水を造成地区内全体に浸透させ、浸透処理しきれない雨水は、新たに水路を設置し、市道に排水するということでした。市道側溝への排水許可は市から得ているということでした。事業者はこのように変更した計画ですでに施工に取りかかりつつあるようです。

県はこのような計画変更を了解許可されているのでしょうか。新計画の技術的審査はされているのでしょうか。もし、了解許可されているならば、その経緯と根拠を教えて下さい。周辺住民から見てこの案件には大きな不安と疑問を感じています。

この案件は恋瀬川の最上流傾斜地の広い山林の伐採開発をともなう事業です。恋瀬川では毎年大雨による大規模な洪水被害が起きており、その最上流での山林の伐採開発にはきわめて慎重な判断を要するものと考えられます。

林業振興課もご参加いただいた現地住民説明会の直後の大雨でも、下流域では一部で浸水被害が生じています。

工事現場の状況としては、県が許可された当初の浸透池設置による雨水処理計画は、この大雨で明らかに破綻してしまいました。

仮設置のものではありましたが貯水池は一部決壊し、大量の土砂が堆積し、現場では深刻な地盤崩落が発生しています。すぐ下の林道も一部崩落を始めていました。市道につながる現場入口付近では雨水排水の濁流が流出し、大量の砂利が流れ出していました。明らかに県が許可された開発計画は今回の大雨で破綻しているのです。雨水処理計画がずさんで、実態にあっていなかったということです。

大雨による雨水の流出、土砂の流出、地盤崩壊がなぜ起きたのか、まだ大雨の天候が続いていますが、現場の安全は確保されているのか、周辺住民の不安感は実に深刻です。開発許可権限のある県に置かれましては、こうした周辺住民の疑問、不安感をしっかりと受け止めていただき、今回の事態の検証を直ちに実施して欲しいと思います。

 

事業者から説明された新しい雨水処理計画にも技術的疑問点が多く見受けられました。浸透トレンチの機能は十分であるのか、貯水満水状態でのトレンチの貯水安定性は十分確保されるのか、貯水した後の地盤浸透はどの程度に予測されるのか、この新規計画の実施が事業地の地盤の全面崩落につながる危険性はないのか、隣接する周辺地域へ影響はないのか、等々のたくさんの疑問を感じました。事業者の説明ではこの新計画については県と相談し了解いただいているとのことでしたが、これは本当でしょうか。もし本当ならば県はどのような技術的検討をされたのでしょうか。また、隣接する地元住民からの意見聴取はされているのでしょうか。

新たに事業地の西側に設置が計画されている浸透トレンチについては、隣接住民の居住地(営業地)に近く、これの設置による災害等への強い心配が寄せられています。こうしたことを県は承知されているのでしょうか。

また、新計画では、処理しきれない雨水は、新たに水路を設置して、事業地の地形とは別の流域の市道に排水するとされているようですが、これでは「雨水は敷地内浸透処理」という事業許可の原則に背理してしまうのではありませんか。しかも、この案件は洪水危険河川である恋瀬川源流域(一級河川)でのことですから、市としての排水許可があれば県もOKということにはならないと思います。

また、事業者からはこの計画変更にともなって工事期間の延期を申請し、県の了解を得ているとの説明でした。しかし、工期の延長は周辺住民の生活に重大な影響を及ぼします。隣接住民の営業は事実上できなくなっており、周辺住民からはそのことによる損害補償の要望も出されています。県はこのことをご存じでしょうか。

 

事業者からの説明にはおおよそ以上のような疑問点がありました。県におかれましては直ちに現地関係住民とともに現地での検証作業を実施して欲しいと思います。これは今回策定された太陽光発電開発についての県のガイドラインの実効性に直接かかわる緊急性のある事態だと思います。強い雨は降り続いています。迅速な対応を要請します。

以上、早急に県の見解を示してください。9月14日(現地視察説明が開かれるようなので)を目標に回答および説明をしてください。

2016年9月9日 周辺住民有志

 <資料>パネルシステム雨水貯留浸透マス

https://www.ebata.co.jp/ebata/products/products001.html

 

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なぜ指導がないのでしょう?敷地外排水処理

今夜、また台風が来ます。

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板の下は空洞、トンネルが出来た

浸透池が決壊しないように、敷地外へ(市道を壊し、他者所有地・山の破壊、市道側溝へポンプで排水)

応急処置も必要だけど、根本的に計画を見直さなければ…

● 昨日の台風9号で、また決壊

土砂も溜まること無く、裏山へ流れた

防風の役割をしていた森がないため、かなりの倒木

周辺居住者は避難せざるを得なかったのです

繰り返します「先行されるべき防災施設であるはずの浸透池、パネル設置後も未だ出来ていない」

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↓ 公道下から、湧き水のように沢ができてしまっていました。(水でトンネルが出来たということ)

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事業者へ追加意見書と市へ意見書

ソーラーに係る条例化を担当している市の生活環境課および事業計画許可に関与した農政課へ意見書を出しました(8月15日付)

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石岡市中戸メガソーラー建設に係る事業者説明会の報告と意見

生活環境課様

   先日7月21日、恋瀬地区公民館で住民主催で行われた中戸メガソーラーの説明会に、石岡市の生活環境課の参加が見送られたことは大変残念でした。

説明会では石岡市メガソーラーに係るガイドラインの内容も多く議論され、条例化に向けた行程に欠かせないパブリックコメントが応酬するライブそのものでした。 

22日のパプコメ締め切りに間に合う開催でしたが、メガソーラーに係る問題点、住民の心配の声、要約文と意見書+追加意見書を別途付しますので、お目通しください。

 

生活環境課は、市民の生活に係る課であると同時に、役所や県、ソーラーに関しては国とのパイプ役となり、様々な相談やクレームの窓口となる大変重要な課であるので、私たちは情報を共有したり交換したり前向きな関係を築き、たった20年間の産業が、八郷の自然や市民に大きな傷を残さぬよう、市と共に努めたいと思っています。 

 今回の中戸のソーラーの問題に関しては、防災・災害に対する事業者の概念の欠如が露呈しました。規制緩和や国の制度の整備不足のせいで周辺住民の生活が脅かされています。それを助け、補うよう、市民に寄り添った自治体の細やかな活動を期待します。

 

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 農政課様 

  今、2.5haの中戸メガソーラーサイトは、切土・盛土の地形変更による水流、水量の変化により雨水排水計画が二転三転しています。

これは「雨水は敷地内で浸透処理させる」という開発計画の建前の計算が、防災の視点や現地地形に適合しておらず、場当たりの考えによる工事が上手くいかず工期の延長を課している理由です。

そして8月3日の豪雨では、仮の貯水池に泥水が川のように流れ込み満々と溢れるという現状です。

  石岡市農政課は、石経第265号平成28年3月1日の「森林法第10条の2第1項の規定による林地開発行為の許可に係る意見について」という中戸メガソーラーの事業者の許可申請書類に回答しています。

その中、“開発行為が土地の保全、水害の防止、水資源の確保及び環境保全に及ぼす影響の有無”という項目で、農政課は“森林伐採による開発行為は影響が無いとは判断し難いが、茨城県林地開発許可基準に基づいて施行されることにより無しと考える”と回答しています。 

“影響が無いとは判断し難い”ということは、影響があることを示唆していると思いますが、市の農政課の判断は、現地を見て調査し、そして県に準ずるとしているのでしょうか。

具体的には“土地の保全、水害の防止、水資源の確保及び環境保全に及ぼす影響”だと想像しますが、山の形や山の質、保水力、土質を把握し現地確認をした上の意見である、と理解します。

その時に市のハザードマップは参考にされましたか。 

  また、同書類の中、“開発行為を許可する場合に市として付すべき条件及び理由”では、“災害防止に万全の対策を講じること”とありますが、一番最初に施行されるはずの防災施設が未だ完成されず、住民に危険が及ぶ可能性があることや山が崩れるかもしれないことを確認ができないような許可に市は準ずる利点があるのでしょうか。

現在実際に、排水および浸透池の計画が破たんしていることに対して、農政課はどのような役割を担っているのか教えてください。  

  もし県が、途中経過での進捗管理をしないことが前もってわかっているのなら、施行状況を確認する役割は、地元の土地を熟知している市ではないのでしょうか。

事業者の活動拠点は他県で、土地勘が無く、山の造成が初めてであることや知識や技術が十分かどうか、数字合わせの提出書類からはわからないことですが、地元を良く知っているはずの市が何の疑問も持たず、農政課は聞き取りもせず“問題無し”と回答してしまうようなことが今回の結果となって現れていると思います。

 現在、事業者は計画変更など調整中とのことですが、その間、防災施設が手つかずになっているこの状況の解決を急いでください。

事業者へ可能な限りの助言やアドバイスなど行ってください。

------------------------------------------- おわり

 

◆ 説明会後の追加意見書(8月15日付)

 

中戸メガソーラー事業者へ追加要望と質問書

  1. 申請地北側の管理用道路の擁壁について
    高低差が2mを超える擁壁がある場合、建築基準法による工作物の確認申請が必要です。手続きの状況をお知らせください。
  2. 切土・盛土・法面保護・浸透池等について
    森林法に基づく 林地開発許可申請の手引き(茨城県農林水産部林政課)の許可基準および技術的明細等に従い、工事を行ってください。
    ・フレコン袋の土嚢による土留めは仮設工事ですか または県の承認済みですか。
    ・法面保護は、日陰斜面の、冬季の凍結も考慮してください。
    ・別紙は、気象庁のホームページから転記した、柿岡(観測場所名、石岡市内八郷地区)の観測データです。降水量の日合計が50mm以上、また、10分間降水量の日最大が10mm以上のものを、5年分書きました。
    集中豪雨・多量の降水は、土砂災害を起こし、また、申請地内外の地滑りを誘発します。南側の浸透池は狭い急傾斜地のため、設計および工事に困難を伴うと想定されますが、しゅんせつ等の管理を含めて、現況測量図・土地利用計画図・断面図等により説明をお願いします。
  3. Oさん宅(造成地西下方)の井戸について
    素堀りの井戸により給水をしていましたが、三週間程前に水が涸れて全く給水不可能になりました。前住居者によると、長年1度も井戸が涸れたことはないそうです。太陽光発電施設用造成の地形変更と工事による影響が強く疑われます。現在は他所でタンクに水を溜め使用し、少量ながら復活してきた井戸の様子を見ています。次回同様のことが再発したときは、調査し、適切な処置をしてください。
  4. 管理用道路の雨水排水処理について
    申請地の管理用道路から、市道側溝へ土砂が流出した場合、勾配の緩い部分および 水平部分から土砂が堆積し、側溝の機能をなくします。
    管理用道路の土砂・排水処理をしてください。

前回、8月1日提出の「石岡市中戸大型太陽光発電施設建設についての周辺住民の強い心配と意見」とあわせてこの「追加要望と質問書」への回答を2016年8月末日までに書面にてお願いします。

 

------------------------------------------- おわり

資料:気象庁発表の17日柿岡の降水量は 78mm、最大54mm/h、16日との合計:100.5mm

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仮の浸透池 台風の後

 

● 未明の台風で

土砂が堆積しすぎて決壊部分から水が流れだしてしまったようです(写真は隣地住居から)

浸食と雑草防止用の30~40cmの厚さがあった木のチップはほぼ流れ出てしまった

2.5haが真っ裸になる

写真奥の山からも土砂が、土嚢手前にも水が流れた様子。

次の降雨では何の役目も果たさない池です(下に慌てて土砂をかき出す様子)

先行されるべき防災施設であるはずの浸透池、パネル設置後も未だ出来ていない

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↓ 角がズレて一気に流れたようです

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↓ 公道をまたいで崖下へ土砂が堆積していました

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● そして…

大型のユンボが入り、たまった土砂をこの写真左の斜面に捨てているようです。このようなことを台風のたびに繰り返すのは、まったく馬鹿らしい作業ですが、ここに水を貯水できず、敷地外にそのまま放流しているという点において、計画書と異なり失格です。(周辺住民有志)

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浸食と雑草防止用の30~40cmの厚さがあった木のチップ、流されて所々土が見え始めた

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↑ 管理用舗装道路の横は側溝の役割なのだろう(浸食し砕石が流れ出している)。図面上、法面は”雨水浸透部分”となっているから、この部分で水を調整する役目だろうか。下段の土嚢は重さで?潰れてきた。

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仮の浸透池のようす

今日、2回程ゲリラ的豪雨があった。今の所浸透トレンチからの雨水排水が仮の浸透池へ流れ込む。

去年はもっとすごい本格的なゲリラ豪雨があった。事業者は、今現在雨水排水計画を二転三転している。(豪雨の最中は、暴れ川のようにゴオゴオと流れていた。写真はだいぶ治まった後)

 

● チップの上部、土の部分の表面の水が一気に流れていました ↓

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● 川のようになっています ↓

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● 仮の貯水池は雨が止んでも浸透してきた水が、流れ込み続けて満タンに ↓

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説明会後、払拭されない心配と問題を意見書に

メガソーラー周辺住民有志は、先日7月21日の事業者からの説明を受けて、意見書を提出しました

 意見書印刷用(5頁)word

 

石岡市中戸大型太陽光発電施設建設についての周辺住民の強い心配と意見

2016年8月1日 周辺住民有志

 

 この大型太陽光発電施設は、自然環境、景観が極めて優れた難台山山腹(中戸地区)に建設されようとしています。工事は、周辺住民への説明もなく突然開始され、すでに森林は伐採され、地形が改変され、太陽光パネルの設置もおおよそ完了するところまで進んでしまっています。しかし、防災の基幹であり施工の最初の段階で先行して進められる筈の雨水・土砂流出防止施設は、まだ着工もされていません。これからの台風等による豪雨災害が強く心配されています。

 建設途中の現状から判断すると周辺住民としてこの施設建設には容認できない問題点が4点ほどあります。

①   雨水・土砂流亡等の防災上の強い心配がぬぐえません。

②   景観環境が著しく損なわれています。

③   強い圧迫感があり、近隣住民の生活、営業に大きな障害が予測されます。

④   隣接地には住宅、観光営業施設があり熱風、強風などが心配です。

 

私たちのこれらの心配は、住民33名と事業者および行政担当者等10名、合計43名が参加した7月21日の説明会での貴社からの説明ではまったく解消せず、説明を聞いてなおいっそうの疑問と心配が湧いてきています。以下では、周辺住民の立場からのこの事業とその進め方に対する疑問、心配、要望を述べます。迅速な誠意あるご回答をお願いします。

 

1.周辺住民との話し合いがなされないままに着工されたことはたいへん遺憾です

 

先日(7月21日)は私たちの強い要望で周辺住民への事業説明会が開催されたことはとてもいいことでした。しかし、こうした説明会は事業着工以前に開催し、住民の意見要望も事業計画に取り入れて進めるというのが本来のあり方なのだと思います。なぜ事前説明がなされないままに、施工が強行されたのかについてご説明ください。

この点に関して環境省低炭素社会推進室の「手引き(事業者向け)」には次のように記されています。

 「また、施工時の騒音や振動等が問題になる可能性もあります。他に考えられる例として、林地を開発して太陽光発電施設を設置する場合に、樹木等の伐採により保水機能が喪失し、降雨時の排水に影響することがあります。

 これらの事象による影響を最小限にするために、環境への影響等を予め調査し、必要な対策を検討しておくことが重要です。そして、事前に近隣住民に対して説明し、意見交換等を行っておくことが望まれます」。

(『地域における再生可能エネルギー事業の事業性評価等に関する手引き(事業者向け)~太陽光発電事業編~』2014年6月、52ページ)

 

また、先に制定された石岡市の「太陽光発電施設の設置に関するガイドライン」には次のように書かれています。

 「事業計画の説明については、小規模な太陽光発電施設で、周辺住民や土地の所有者への十分な場合や、メガソーラー等の大規模な太陽光発電施設で、周辺住民や土地の所有者に加えて、防災面、景観面、環境面等で影響が考えられる地域住民、自治会等、広範囲への周知が必要となる場合があります。特に大規模な太陽光発電施設については、住民説明会の開催や住民の意見を聞くなどの対応が求められます。

周知等にあたっては、次の方法により住民との合意形成を図ることについて配慮して下さい。

(ア) お知らせ看板の設置

太陽光発電施設の事業者は、事業着手前から工事完了までの間、事業内容や問合わせ先を記載したお知らせ看板を敷地の見えやすい場所に設置すること。

(イ) 事業計画の周知

太陽光発電施設を設置する前に、事業者は周辺住民等への回覧、戸別訪問等により事業内容を周知するとともに、事業に対する意見等の把握に努めること。

(ウ) 説明会の開催

周辺住民等から説明会開催の申出があったときは、円滑に事業をすすめるため説明会を開催し、合意形成を図るよう努めること。

(エ) 苦情対応

事業に関する苦情が寄せられたときは、事業者は誠意をもって対応すること」。

(「石岡市太陽光発電施設の設置に関するガイドライン」平成28年6月1日制定、5~6ページ)

   

2.了解無しの設計変更は、納得できません

 

 この事業は、茨城県へ林地開発として申請し認可されたものであり、その際に提出された設計・施工計画に基づいて実施されるべきで、恣意的な設計変更は認められません。変更の場合は、その都度の県の了解が必要なのだと理解されます。しかし、先日の説明会では重要な点で設計変更がなされ、県の了解なしに工事が進んでいる現状が明らかになりました。

私たちがとくに問題だと受けとめたのは、①切土、盛土による地形変更、②それに関連した「雨水浸透池」等の設置計画の変更、③西側への2列5箇所のパネル設置の増設です。

①   に関しては、県に提出された当初の図面には「切土、盛土はしない」と記されていました。この土地は、原形ではほぼ東西に峰(尾根)がありその北側と南側に傾斜面に沿って二方向への水の流れがあったと推定されます。ところが、実際の施工では、この尾根の部分が大きく切土され、北側斜面が盛土され、南側にパネルを設置しやすい傾斜斜面が造成され、そこにすでにパネルが設置されてしまっています。

この地形改変によって、北側に流れていた雨水は、南側に流れるようになり、その結果南側の流量の増大が予測されることになりました。

この切土・盛土による地形変更は、きわめて大きな設計変更だと考えられます。これを届け出なしに、しかもそのことに伴う環境影響の慎重な予測と診断もなしに実施したのはなぜでしょうか。

②   「雨水浸透池」の設置計画の変更は、この地形変更に伴うことと考えられますが、「雨水浸透池」の設置計画の変更が場当たり的で、十分な測定予測に基づくものとは考えられません。特に、最南西端の雨水浸透池の設置場所は、急斜面であり、変更されて提出された図面には、池が二つに分離されていますが、この形を実現するにはさらに急勾配の擁壁を築かねばならず、実に場当たり的で安全性が欠如されていると同時に、貯水できる水量も当初の計画より数段減じる結果になっていると考えられます。

したがって、この「雨水浸透池」の設置変更は、どのような根拠でどのような測定予測に基づくものなのかをご説明くださり、また設置される池の詳細な断面図等をご提示ください。

また、新たに計画されている西側の長方形の形をした雨水浸透池は、近隣住民の生活環境悪化への懸念、特に蚊の発生等の問題もあり、設置は認められず、この部分への樹木植栽(原植生への復帰)を強く希望します。

③   本事業地の公道に接する西端の盛り土部分についてですが、これは近隣住民への著しい圧迫感をもたらしています。この部分はかなり高い盛土となっており、その下部にはフレコン土嚢が並べられています。盛土崖の崩壊、その圧迫感、フレコンの嫌悪性、そしてその上に設置されたパネルの威圧感と景観破壊は耐えがたいものです。したがって、近隣住民としては、この部分のパネル2列5箇所を速やかに撤去するとともに、地形をより緩やかな勾配として道路面と同じ高さで摺り寄せて圧迫感をなくすと同時に、樹木植栽とフレコンの撤去を強く要望します。

 

3.雨水処理、土砂流失防止へのより慎重な計測と「雨水浸透池」の設置設計のしっかりとした見直しをお願いします

 

 この事業についての周辺住民の切迫した心配は、森林伐採と地形変更による土砂災害の発生です。先日の説明会における県の担当官の説明では、予測雨量は10年確率で50~60㎜/時程度として計算してあるとのことでした。

しかし、これは「雨水は敷地内で浸透処理させる」という開発計画の建前にかかわる計算であって、防災視点からの計算ではありません。最近の激しいゲリラ豪雨等(石岡市八郷地区ではこれによって毎年大水災害が繰り返されています)をリアルに想定したものとは到底考えられません。災害防止の視点から、もう一度雨量データなどを見直して、慎重な計測予測と災害が決して起こらないようなしっかりとした施工計画を立て直してください。

 

4.近隣住民の生活や営業の保全、景観等の環境保全にもっとしっかりと配慮して下さい

 

この施設に隣接する住民の1戸は、子どもたちへの自然教育と自然に優しい余暇活動の場を手作りし、そこで教育的観光事業を個人として進めようとしており、もう1戸は福島原発被災地(大熊町)からの避難者で、各地を転々とした後に自然豊かなこの地に定住を決めて、土地家屋を取得してここで生活しています。

希望に燃えて暮らし始めたこの2戸の住民にとって、今回の突然メガソーラー施設の設置の衝撃はきわめて激しいものでした。しかし、今回の施工の実態からはこうした近隣住民の衝撃を和らげようとする配慮は、ほとんど感じられません。

たとえば、残置森林の配置は、近隣住民との境界、緩衝帯としてではなく、事業地の反対側(東と南)に発電の妨げにならないことだけを考慮した面積合わせの配置としか受け止められません。今回の開発に関して森林法で義務付けられた25%の残置森林は、せめても環境保全、緩衝帯として配置するのが普通の考え方でしょう。

したがって、敷地北側の管理用道路の北側に幅員4m前後の帯状の土地がありますが、ここに適切な植栽を施し、景観の向上に努めること。特に、この管理用道路が曲がっているところには敷地に少しばかりの余裕がありますが、この部分には十分な植栽をすること。そのほか近隣住民との境界部分全体について、景観保全、熱風被害等の防止も狙いとした緩衝帯の設置を強く要望します。なお植栽については、八郷地区で伝統的に垣根に利用されてきた「モチノキ」が最適と考えられます。

 

 この事業は単なる民間の経済事業ではなく、福島原発事故を踏まえた再生可能エネルギーの拡大を目的とした公共性の高い事業として、国の政策的支援を受けて進められているものです。先の説明会での貴社からの事業説明でもそのことが強調されていました。今回の事業の経済的基礎は「再生可能エネルギー固定買い取り制度」にあります。高く設定された買い取り料金のための資金は、電力消費者の電力料金でまかなうことになっています。

この制度は「環境」と「電力消費者負担」の二つの視点から成り立っているのです。

ですから、これからの話し合いは私的経済事業に関する近隣者との利害調整ではなく、この事業は国の政策に沿った公共性の高い事業である筈で、それが公共的趣旨から離れて、無謀に進んでしまわないように、いわば資金負担者の代表として近隣住民、周辺住民が意見、要望を述べるための場でもあります。これからの話し合いはこうした趣旨を踏まえて、前向きに進められるよう希望します。

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以上です

 

 

事業者説明会記録 要約

石岡市中戸メガソーラー(太陽光発電施設)に係る事業者説明会 

2016年7月21日 18:30〜 石岡市恋瀬地区公民館 和室にて

事業者(3)県南農林事務所林業振興課(2)石岡市都市計画課建築住宅指導(4)

周辺住民(7)近隣地区(7)区長(3)石岡市内よりソーラー問題に関心のある人(16)

新聞記者(1)子供(2) 計:43名(+子供2)

◆ 一番下にレジュメと全文ファイルあります . 文章中「4.区長から」を加筆しました。(8/1)

 

太陽光発電施設事業者(以下事業者)の施設説明

太陽光発電設備。東電に売電。太陽光発電CO2発生量ゼロ、クリーンで安全。CO2削減量東京ドーム8個分減らせる。15年前から太陽光発電事業に携わり福島第一原発の事故のこともあり、エネルギー事業、環境問題に貢献したい。

埼玉県(事業者本社)から一時間半くらいで現場に来れ、アフターフォローに関しても迅速に対応でき管理等がしやすいと思い選定した。

東電との契約は20年間。太陽光発電自体は20年経っても資産になり、それ以降も運営し、回収、パネル交換等、責任を持って管理する。

低圧太陽光発電設備だから単純な作り。住民や集落が得られることは特にないが、この施設によって土砂災害、土砂流出がないよう影響が出ないようにしたい。

 

1.工事と施行について

 

周辺住民への周知がなかったこと: 近隣の2軒に挨拶、その後指摘され範囲を広げた。

浸透池の工事の中断と施行が先行されていないこと: 防災計画に関して練り直し最中に、土台関係、パネルが先に入ってきたので先に施工した。変更の申請中。

V字浸透トレンチおよび浸透池の計画の変更: 事業者は雨水排水計画で二転三転し、答えが出せない。

 

森林法に基づいて、林地開発許可という開発行為を今回の案件について担当している県南農林事務所林業振興課(以下 県)は、現場の施行上、基準を満たしているかどうか判断している最中。県は後手に回っている。

池の広さや浸透率を決めるゲリラ豪雨量の許可基準値が甘い。現場の地形・勾配・土質・山の質が許可基準でまかなえていないのが現状。安全性の担保にならない。

県:防災施設を先に作るというのが本来の計画。"木を切りっぱなしにしておくと、防災上問題"という認識は県にあり、山間部の造成が初めてという事業者へ現場を見ながら指導を入れている。

 

問題点:

― 図面上存在しない”切土・盛土”で水流を変化させたことによる弊害

― 市ハザードマップで”斜面あり、崩れに注意”という排水下方住民からの注意情報

― 2.5haの大量の雨を一カ所に集めたら飽和量を越えた時に決壊する

― 雨水の"敷地内浸透処理"は場外排水ができない時。基準が安全性重視ではない

― 残置森林25%は許可基準をクリアするため。安全面で効果的な箇所に残っていない

― フレコンバッグ(土嚢)を土砂の流出防止に使用(強度面と景観面)

― 工事の立ち会い、変更の報告後対処など、県の対応が後手、遅い

― 法律的に土砂災害について”災害”を理由に事業者は責任を追えない

 

県の見解:

― 基準上、斜面だから浸透池を造ることはできない とはなっていない

― 浸透施設は、外に出せない場合、場内で処理しなければならない、外に出ないようにする水を処理すること(調整池というのは事業区域外に流す、その流す量を調整するための池。排水には許可や承諾が必要(今計画では浸透池)

― 浸透池の計算式があって、基準に適合していれば、許可を出さざるを得ない

― 規格の部分の話は、基準として明確な定めがない

― ゲリラ豪雨は考慮できてない

― 残置森林25%を確保していれば、森林法上許可しなくてはならない

― フレコン土嚢本体についての基準はないが耐用年数など検討する

― 伐採による熱風(環境の劇的な変化)に対する関連法令はない

― 事業者の対応が遅いという気がしている。今協議を進めている

― 許可を出した行政側の責任はゼロではない

 

2.太陽光発電施設のトラブルについて

 

事業者回答:

― 突風によるパネルの飛散:架台は風量計算上38m以下。耐用年数のあるもの。杭は2m打ち込み。

― 通路部分にも白クローバー等、緑を植え、土ぼこり防止

― 伐採による熱風:パネルによる熱風は無い

― パネルの洗浄は精製水または水で噴霧器による

― 事業廃止後:売電事業としての廃止の計画はない。メンテや回収など自社で管理運営予定。パネルの価格も落ちて来ている。

― パワコンの騒音・電磁波の影響を発生させないよう選定(SMA9.9 W 低周波騒音レベル51デシベル

 

問題点:

― 20年後は8円〜12円と言われているが、政策が変わる可能性もある。将来放棄せざるを得ないことが経済の上では起こりうる。日照の問題から不安定な太陽光のリスクもあり九電は買わない方針。転売や事業方針などの大きな変更時に事前に解決策を協定として明記する。

― 上記各問題点、稼働後発生した時に対処解決すること

 

3.景観・環境について

 

観光立市である石岡市八郷地区のパブリックな価値は”豊かな自然”。日本一魅力の無い県茨城には、自然や環境のヴィジョンが無い。市や県が景観を劣化させるメガソーラーを野放しにすれば、環境保全を掲げた他県や他国の産業が公害をみやげに茨城にやってくる。

資料参照:isep環境エネルギー政策研究所、研究報告「メガソーラー開発に伴うトラブル事例と制度的対応策について」

 

問題点:

― 上部および下部のパネルの圧迫感、目隠しや設置の後退など

― フレコンバッグ(土嚢)、トランス20基が付く電柱の景観的不快感

― 隣接住宅部分、公道との境界に、対強風用と目隠し用植栽

住民側から具体案の提示予定→事業者からの回答を待つ

 

4. 地元区長から

 

この説明会に地元の3つの区から区長が参加。

事業者、行政からの説明を聞いたうえで区長としてつぎのような意見が述べられた。

― 地元住民への事前説明は不十分だった。私たち区長がこの事業のことを知ったのもつい最近だった。これは遺憾なことだ。

― 事業地内には地元住民が通行していた小径があったが、今回の事業施工でそれはなくなってしまった。これは公道ではなかったのだが地元住民が自由に通行していた道だ。こうしたことの扱いには地元での慣行をもっと尊重して欲しかった。

― 地元の区としては、この事業の今後のことについて心配もいろいろある。災害や事業継続の安定性などについてだ。そんなことへの対処のためにも、地元の区と事業者との協定書の締結を希望している。こうしたことはこれからの区長にもきちんと申し送りしていきたい。

 

5.マニュアルの作成

 

― 災害や事故を想定して作成してほしい(パネルが飛ばされたり架台から離れることがあっても発電はつづき大変危険だと聞いた)

事業者は埼玉県におり、石岡市茨城県にもいない。緊急でするべきことや、してはいけないことなどマニュアル化。

― 災害や事故が起こってしまった場合や被害が出た場合、真摯に向き合い、保証や賠償など行うことを約束してほしい

 

市役所へ:

石岡市が環境問題について真剣な考察がないこと。メガソーラー条例化に携わる生活環境課の姿は会場に無く「忘れていた」という。(許可に係る届出の受諾をしたのは農政課)メガソーラーに係るガイドラインを作ったのは都市計画建築住宅指導課(4名参加)

― 石岡市の生活基盤が揺らいでいる。太陽光パネルのための土地を喜んで手放す人もいるが仕方なく手放すこともある。人口が減っているというのは生活の基盤がないから。いたずらに工業団地を招致すればいいということではなく、日常の細々したことからなっている。石岡市(役所)にも生活のことを考えてほしい

 

県へ:

予防的な観点で現地に即して事前に心配が起こらないような設計で始めなければならなかったのに、許可条件がクリアできればよいのだという姿勢が批判されている。明らかに事業が前のめり。県の方でも住民の声を聞き、事業者にも強く伝えてほしい。

県:住民の声を耳から入れて流すだけではいけないので、皆様からすれば何をやってんだという話かもしれないが、指示とか命令とかはできなくても、お願いベースにはなるが何もしないというわけではなくて、できる部分はしていきたい。改善しなくてはならない部分もあるので上に報告する。これから協議していくという話になっていくと思う。

 

説明会おわり

事業者は問題や住民の提起を検討中。工事は中断している 

 

石岡市中戸大型太陽光発電施設建設についての周辺住民の強い心配と意見」(説明会を受けて改めてお願いと要請)を作成中、近日提出します。

 

 要約 上記記録印刷用(5頁)word 

 説明会議事録要約(15頁)word 

 説明会議事録(33頁) 全文文字起こし word

 

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事業者の説明会を開きます

 

 

石岡市中戸メガソーラー(太陽光発電施設)に係る

事業者説明会のご案内

 

 

7月21日(木) 18時30分から 恋瀬地区公民館 です

 

近年頻発しているゲリラ豪雨や突風などに対しての防災、地震や事故への対処や

メガソーラー施設に対する不安な点などの説明を聞きます。

 

災害の防止では  :  住民や通行人の安全の確保、緊急時対策

景観との調和では  :  圧迫感や反射、設置位置、形態意匠や色彩への配慮

環境面では  :  土砂や埃の発生防止や排水の方法

生活環境面では  :  隣接する人家との境界周辺の配慮や近隣の畑への影響への不安

 

など話し合う予定です。  周辺住民

(恋瀬地区公民館 石岡市小見827-1 JAやさと恋瀬支所向かい)

 

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周辺住民主催の説明会です。