石岡市中戸太陽光発電メガソーラー建設の経緯
△:住民の行動、意見やアドバイス ◯:是正または改良されたこと
■■ 2015 年 ■■
事業者(埼玉県越谷市、太陽光発電・オール電化・スマートハウス・HEMS・蓄電池・エコキュートなどの施工販売)が傾斜地3ha.を取得
• 11 月下旬 一部伐採が始まる
事業者 民有林伐採の不届出を指摘される
• 12 月 伐採一時停止
事業者 近隣住民へ口頭で「太陽光やります」。図面や書類など説明も無し
■■ 2016 年 ■■
• 3 月 伐採再開
• 4 月 柵無し・工事中看板無し・告知無し・大型トラック誘導員不在、共有道路駐車、朝7:30からの作業など迷惑と違反行為(住民や通行者を睨みつけるなど不快な行為)
△ 告知看板の設置(住民が要求)、事業内容は造成、面積は無記述、工期延長は6月末日まで
伐採2.5ha終了、山は更地に
丸太や根の残骸(放置予定だった)、雨水排水用のV字浸透トレンチ設置
• 5 月 パネルの搬入、パネルカバーシートの風による騒音、現場監督の不常駐
◯ 工事部部長を現場責任者に
△ 住民が事業計画書を取り寄せる(県南農林事務所)
防災に関する雨水排水設備が優先先行されるべき施行工事、手つかずの状態
くい打ち地中2m 山向こうまで轟く大騒音、日曜も作業
◯ 住民の訴えにより日曜作業を止め、8:30からの作業開始に
• 6 月 石岡市太陽光に関するガイドライン制定(生活環境課作成)
△ 周辺住民7名による質問・意見書を事業者に 陳情書を県知事に提出
様々な問題や不安点に関して、事業者より十分な回答無し、市農政課・都市計画課は「法的効力が無い」の一点張り、及び腰
パネル設置が始まる
道路側からの圧迫感を感じはじめる、遠方からも確認できる里山の景観を台無しに
工期延長
残留予定だったフレコンバッグ
• 7 月 △ 周辺住民主催の説明会(石岡市、県南事務所、事業者、市民、計45名出席)
事業者と施工者には初めての山間部造成、”切り土盛り土無し”の記述、高低差を考慮していない”雨水排水”に関する知識および技術の皆無が露呈、杜撰で稚拙な計画
• 8 月 △ 説明会を受けて「払拭されない心配と問題」、質問・意見書を事業者へ提出
山崩れ、地滑りのリスク、住民・通行者の安全無視など
県:初めて事業者へ雨水排水計画の見直しを求める、事業者及び工事の適正調査などは行っていない
事業者:計画の見直し、工期延長を申し入れる
■× 空梅雨を経て、初めての豪雨、V字の浸透トレンチで集めた雨水が濁流となって裏山に流れ込む
県:緊急処置を要請
事業者:バックホーで土をかき出しすぐ横に盛り土嚢を積むなど安直な工事。公道の側溝の土砂詰まりを取り除く
• 9 月 雨水排水処理計画の変更
△ 「雨水処理計画の変更許可について」市と県へ意見書
■× 豪雨、裏山が崩れ、公林道が崩壊、大穴
愚かで安直な処置
結局、裏山に放流
雨水排水計画改正新図面(パネル間全てに浸透トレンチを設置する、オーバーフローの問題残し)
パネル盗難防止用のフェンス設置、土の流出を防ぐためのクローバーの播種
雨水浸透圧、土壌テストのため工事中断
9月15日 石岡市太陽光に係る条例及び施行規則制定
△ 計画変更の新案を受けて「防災計画と環境保全―植栽計画等について」事業者へ質問と要望等
9月26日 石岡市道路建設課が8月18日に許可していた区域外放流(写真)
△ 「公道への排水に関する疑問」石岡市都市建設部道路建設課へ提出
被害対象の住民の意見ではない区長が許可を推進。周辺住民有志は排水に関する雨量の算出により確保される安全を求めるが却下される
普通の雨でも溢れるのに、検証無く、更なる公道放流を許可した市
• 10 月 茨城県太陽光発電に関するガイドライン施行
県南農林事務所、現地視察
◯ 景観に関する事業者の計画書:法面適正処理および植栽の約束
△ 立入り禁止看板やロープが無いなど違法状態。防災と安全面を住民が指摘
△ 住民が工事に関する施行を労基に訴える
△ 一部住民、民事の準備(対県南事務所、市、事業者)およびメディアへの呼びかけを示唆
・ 騒音などによる人格権侵害に基づく工事
・ 工事実施による(近隣住民の)営業妨害
・ 労働安全衛生規則違反
・ 燃料保管、安全についての違反(消防法)
・ 工事許可に申請された際の、南農振指令第23号の許可条件1に記されている事項の抵触、該当行為
・ 夜間の作業往来行為
◯ 事業者、一部住民への態度是正
◯ 「ご迷惑をおかけしております」など工事看板設置
迷惑をかけていたことがやっとわかった事業者
重機用の燃料タンクが近隣住宅近くに置放され、再三の注意にも改善無し、防災、住民の安全に意識無し
• 11 月 工期延長 2017年3月末日
• 12 月 大量の丸太と根を運び出す(県南指示による)
雨水排水計画 改正新図面(浸透トレンチを公道近くまで設置、オーバーフロー無い予定)
崩れた裏山にL字コンクリを入れる
巨大電柱とトランス20個設置
周辺住民への迷惑、不安、造成や工事一般に関する技術・知識提供に対し、謝辞は無い
◯ 法面のフレコンバッグを撤去
山の水を治めるにはこんな大掛かりな設備が必要になる
■■ 2017 年 ■■
• 1 月 管理用進入路のコンクリ一部剥がし、U字溝埋め込み、水流を弱める、土管の埋め込みなど雨水排水施行
コンクリを切り側溝数カ所設置
最終的に雨水は公道へ流出式=敷地外処理構造
◯ 4、5月に水質検査(予定)、植栽の2回目(予定)
一部発電テスト始まる
• 2 月 重機による工事終了
植栽始まる
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以上、造成に関する現在までの経緯と詳細です。
以降、3haの削られた山、4000枚のパネルなどによる不快、被害の報告を続けなければならないことの無いように祈っている。
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