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私たちは遅過ぎました。山は裸になりソーラーパネル4000枚が設置されてしまいました

雨水排水処理について — 市と県へ意見書 9月9日

◆市への質問と要請

石岡市長様

中戸メガソーラー建設 雨水処理の問題について

 

 先日、事業者より雨水処理計画の変更の説明がありました。この説明には多くの疑問点があり、それについて県の担当者に別紙のような意見書を提出しました。

 そこでも述べてありますが、新計画では、事業地からの雨水を新たに水路を設置して、市道側溝に排水することされており、すでに市の許可を得ているとのことでした。市の許可というのは本当でしょうか。市は現地の惨状を確認し、周辺住民の意見を聞き、その了解うえでそのような措置をとられたのでしょうか。

 この事業地は洪水危険河川である恋瀬川の最上流に位置しています。片野地区に一部洪水被害を生じさせた今回の台風の大雨で、この事業地でも地盤崩落、仮浸透池の一部決壊、市道への大量な雨水と砂利の流出という事態を生じさせています。そして隣接住民は強い不安感のなかにあり、またその日常的営業もすでに阻害されてきています。

中坪地区から事業地に登る長く蛇行する坂は、大雨の時には滝のように水が流れ、台風やゲリラ豪雨の際には、折れた枝や落ち葉が側溝の蓋のある箇所を塞ぎ、水は吹き上げられ溢れゴオゴオと下方へ押し寄せます。去年も2回程このような状態になりましたので、現在裸地状態の2.5haからの更なる雨水分が加わることに危険を感じます。

先日の夕方からのゲリラ豪雨では、降り始めに帰宅の際、道はすでに滝のように溢れ、流されそうになり慌てて四駆にして登りました。

事業者は、雨の日ましてや豪雨や台風のときには現場におらず、一番ひどい状態を知らないと同時に、即時に危機管理対応しなければいけない時に不在なのです。

11月末日に延びた工期延期を受け、近隣住民が補償を訴えて事業者と交渉に入りました。

 

この事業では防災が軽視され防災施設の施行や周辺住民への説明が後回し、大雨による大被害を起こしました。市は今回の事態の深刻さを認識され、近隣住民に、排水許可の根拠を文書をもって説明してください。今回の事態は、先に市が策定された太陽光発電事業に関するガイドライン、そして現在、議会で審議されている条例の実効性を問う深刻なことと考えられます。

9月15日を目標に回答および説明をしてください。

2016年9月9日 周辺住民有志

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◆県への質問と要請

 

県南農林事務所 林業振興課様

 中戸太陽光発電施設の雨水処理計画の変更許可についての質問

 

 9月7日の夕刻に業者より雨水処理計画の変更の説明がありました。

今回の計画では浸透トレンチを設置し、雨水を造成地区内全体に浸透させ、浸透処理しきれない雨水は、新たに水路を設置し、市道に排水するということでした。市道側溝への排水許可は市から得ているということでした。事業者はこのように変更した計画ですでに施工に取りかかりつつあるようです。

県はこのような計画変更を了解許可されているのでしょうか。新計画の技術的審査はされているのでしょうか。もし、了解許可されているならば、その経緯と根拠を教えて下さい。周辺住民から見てこの案件には大きな不安と疑問を感じています。

この案件は恋瀬川の最上流傾斜地の広い山林の伐採開発をともなう事業です。恋瀬川では毎年大雨による大規模な洪水被害が起きており、その最上流での山林の伐採開発にはきわめて慎重な判断を要するものと考えられます。

林業振興課もご参加いただいた現地住民説明会の直後の大雨でも、下流域では一部で浸水被害が生じています。

工事現場の状況としては、県が許可された当初の浸透池設置による雨水処理計画は、この大雨で明らかに破綻してしまいました。

仮設置のものではありましたが貯水池は一部決壊し、大量の土砂が堆積し、現場では深刻な地盤崩落が発生しています。すぐ下の林道も一部崩落を始めていました。市道につながる現場入口付近では雨水排水の濁流が流出し、大量の砂利が流れ出していました。明らかに県が許可された開発計画は今回の大雨で破綻しているのです。雨水処理計画がずさんで、実態にあっていなかったということです。

大雨による雨水の流出、土砂の流出、地盤崩壊がなぜ起きたのか、まだ大雨の天候が続いていますが、現場の安全は確保されているのか、周辺住民の不安感は実に深刻です。開発許可権限のある県に置かれましては、こうした周辺住民の疑問、不安感をしっかりと受け止めていただき、今回の事態の検証を直ちに実施して欲しいと思います。

 

事業者から説明された新しい雨水処理計画にも技術的疑問点が多く見受けられました。浸透トレンチの機能は十分であるのか、貯水満水状態でのトレンチの貯水安定性は十分確保されるのか、貯水した後の地盤浸透はどの程度に予測されるのか、この新規計画の実施が事業地の地盤の全面崩落につながる危険性はないのか、隣接する周辺地域へ影響はないのか、等々のたくさんの疑問を感じました。事業者の説明ではこの新計画については県と相談し了解いただいているとのことでしたが、これは本当でしょうか。もし本当ならば県はどのような技術的検討をされたのでしょうか。また、隣接する地元住民からの意見聴取はされているのでしょうか。

新たに事業地の西側に設置が計画されている浸透トレンチについては、隣接住民の居住地(営業地)に近く、これの設置による災害等への強い心配が寄せられています。こうしたことを県は承知されているのでしょうか。

また、新計画では、処理しきれない雨水は、新たに水路を設置して、事業地の地形とは別の流域の市道に排水するとされているようですが、これでは「雨水は敷地内浸透処理」という事業許可の原則に背理してしまうのではありませんか。しかも、この案件は洪水危険河川である恋瀬川源流域(一級河川)でのことですから、市としての排水許可があれば県もOKということにはならないと思います。

また、事業者からはこの計画変更にともなって工事期間の延期を申請し、県の了解を得ているとの説明でした。しかし、工期の延長は周辺住民の生活に重大な影響を及ぼします。隣接住民の営業は事実上できなくなっており、周辺住民からはそのことによる損害補償の要望も出されています。県はこのことをご存じでしょうか。

 

事業者からの説明にはおおよそ以上のような疑問点がありました。県におかれましては直ちに現地関係住民とともに現地での検証作業を実施して欲しいと思います。これは今回策定された太陽光発電開発についての県のガイドラインの実効性に直接かかわる緊急性のある事態だと思います。強い雨は降り続いています。迅速な対応を要請します。

以上、早急に県の見解を示してください。9月14日(現地視察説明が開かれるようなので)を目標に回答および説明をしてください。

2016年9月9日 周辺住民有志

 <資料>パネルシステム雨水貯留浸透マス

https://www.ebata.co.jp/ebata/products/products001.html

 

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