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私たちは遅過ぎました。山は裸になりソーラーパネル4000枚が設置されてしまいました

計画変更の新案を受けて事業者へ質問と要望等 9月23日

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◆計画変更の新案を受けて事業者へ質問と要望等

 

事業者 様

防災計画と環境保全―植栽計画等について

 

 このたびの中戸太陽光発電施設は、美しい山並みを形成するこの地に、突然のごとく現出して風景を壊し、あまりにも不釣り合いな景観を作り出すがゆえに、見るものに実に不快な気持ちを起こさせる。このような事業を計画するものは、自然に対する「敬意」と、周辺住民に対する当然の「礼節」をもってことに臨むべきであるのに、何の予告もなく、また自然に対する実に未熟な技術を持って、景観を破壊し、防災的な配慮においても住民を不安に貶めています。

 

 去る9月7日および14日の二回に分けて修正案の説明を受け、住民有志は以下の点につき要望いたします。とりわけ、新しい計画では、地中に設置される浸透施設(パネルシステム)ではすべての雨水が吸収されず、地表を流れて敷地内に溢れ、災害に及ぶ可能性があると判断いたしますので、格段のご配慮をお願いします。

 

周辺住民有志は、

  • (1)雨水、土砂流出に伴う防災上の配慮
  • (2)市道への排水計画の不備
  • (3)そして周辺住民に対する不快な圧迫感を防ぎ、健全な景観維持、環境維持

に努めるよう事業者に強く要求します。

 

まず(1)の雨水排水についての最大の問題は、合計4つのタイプの浸透施設(パネルシステム)は、合計約900m³の水を貯水できると思われるが、それ以上降った雨は、タイプ4の浸透施設から市道のU字溝に排水され、その接続管は150㎜径なので更なる降雨分は十分に排出できず、結果的に多くの水はパネル下を通って傾斜に沿い500㎜×500㎜の敷地内U字溝に流れ込んでいく。しかし、このU字溝は、集水桝を経て200㎜径の接続管によってタイプ2の浸透施設に流れ込んでいくが、浸透施設はその時点において既に満杯と思われるのでこれらの水を十分に吸収できず、タイプ2の入り口に当たる集水桝の地点において、大量の水があふれだして、敷地内において大きな滞留水を生み出す恐れがある。これでは、雨水を適切に処理したことにならず、甚大な被害をもたらす可能性が十分にあると思われます。

 

また(3)の「健全な景観維持、環境維持」については、添付図面を参照しながら以下の提案を尊重して、その改善に努めることを望みます。

  • 図面上の大きな赤丸Aの地点において、サザンカ等の植栽をもって、隣敷地からの視覚が完全にさえぎられるよう、太陽光パネルが見えないように配慮すること。
  • 図面上の大きな赤丸Bの地点においては、市道からの視野を防ぐべき、パネルを一部撤去するとともに白樫などの大木を敷地の西面、および北面の西寄りの部分には十分に植栽すること。
  • また、敷地の北面全般にわたって、パネルおよびこれから設置されるトランスなどが市道から見えないように、モチノキなど適切な高さのある植栽を行うこと。そのため、植栽する地表面積が少ない場合は、太陽光パネルを一部撤去して、植栽のための地表面積を確保すること。
  • また、現在、フレコンまたは裸地になっている敷地外周のノリ面についても、土砂流出を防ぐため、適切な植栽による土留めを行うこと。

以上の内容を視覚的に明確にするため、参考図面と写真を添付します。

 

  考えてみれば、この工事が始まってすでに6か月以上が経過しましたが、最初、住民に説明も無く工事を始め、周辺環境とまったく不調和な施設を作り、さらには防災工事を後回しにするという、事業者に対する「決定的な不信感」を住民に植え付けてしまった。したがって、この不信感をぬぐい、将来に向けて健全な人間関係を回復する意味でも、西側部分のパネルを一部撤去し、誠意ある態度を示すことにより信頼回復の機運を作り出すよう強く要望します。

以上、植栽計画、変更など、書面にて返答いただきますようお願いします。

2016年9月23日 住民有志

 

 

 

環境保全―植栽計画等について 追加要請

 

 自然豊かで昔ながらの農村景観の残る八郷に魅力を感じて移住し、中戸周辺のいくつかの畑で農業に従事しています。

自然豊かな田舎での暮らしの魅力を伝える活動もしており、毎年、複数回、都会から人を招いて農事体験会をおこなっていますが、本計画によって、その根幹をなす農村景観が大きく損なわれ、人を招く上で大きな障害となっています。

 よって、自宅や農場付近から、本施設が植栽によって景観的に遮蔽させることを強く望みます。具体的には施設北側のフェンスの外側への植栽を図って下さい。

 また、日常的に通行する市道沿いは、特に施設西側から市道を登ってくる際に、非常に圧迫感があるため、西端のパネル一群を撤去し、圧迫感の軽減を図るとともに、本施設が市道からの視線から完全に遮蔽されるよう、充分な植栽をお願いします。

 さらに植栽の樹種は周辺の自然環境との調和に配慮したもので行い、本施設を意識することなく通行できるようにして頂きたいと思います。

2016年9月23日 住民K

※ この地区に新しく転入してきた世帯は7軒。旧世帯は約12。

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